2011年度一祐会総会の模様
報告…電気電子情報科会東京支部長 澤藤隆一



 2011年度一祐会総会は盛岡で行われ、電気電子情報科会東京支部からは澤藤支部長と寺井会計監査(名誉支部長)が出席しました。当初14時〜15時の1時間という案内でしたが、大揉めに揉めた結果、2倍以上の時間を要して、出席者の中には帰りの電車の時間があり、途中退席の人も出ました。一祐会のホームページをご覧ください。総会に先立ち、会長、副会長、支部長との懇談会が行われ、電気電子情報科会は当日アイーナで理事会があったため、代表して小野寺瑞穂副会長のみ出席し、一祐会東京支部から東機会小松一成支部長、金属物性科会東京支部松本正巳支部長、きたかみ会山川雅弘支部長、富桝 賢事務局長が参加しました。

日時 2011年5月21日(土)
場所 一祐会館 岩手大学工学部構内
(1) 総会 14:00〜16:20
(2) 懇親会 なし


 2011年度一祐会定期総会は、東日本大震災の発生に伴い、今年度は講演会と懇親会は中止し、総会にかかる費用を学生支援にまわすことにして、2011年5月21日(土)岩手大学工学部構内の一祐会館で行われました。費用は「岩手大学の学生支援募金」に納め、有意義に活用していただく事になりました。
 これに伴い、定期総会時の支部長の旅費も義援金に回し、自費参加となりました。電気電子情報科会東京支部からは澤藤支部長、寺井会計監査が参加、一祐会東京支部から東機会小松一成支部長、金属物性科会東京支部松本正巳支部長、きたかみ会山川雅弘支部長、富桝 賢事務局長が参加しました。ほかに参加した支部長は北海道、八戸、盛岡、花巻、北上(小笠原義昭支部長代理片々威さん電気S31)、関東から日立支部の高橋正衛支部長(電気S51)も出席しました。みよし会関東支部の千葉康夫支部長や千葉県市原・木更津支部の増沢忠夫支部長は欠席でした。関東以西も欠席でした。


科会別出席者の内訳
科会 会長氏名 卒科年 参加者数
機械系科会 柴内 淳 機械24年 12
電気電子情報科会 柏葉安兵衛 電気38年 17
金属物性科会 栃内淳志 冶金25年
建設系科会 小櫻忠夫 採鉱22年 13
みよし会(応化資化) 佐藤 瀏 応化42年

清水健司事務局長(応化S47) 議長:伊澤昌弘氏(応化S45) 渡邊喬会長(機械S39)



[審議事項]

議  案

議案1.平成22年度事業報告、平成22年度決算報告

活発な活動を展開していることが報告から理解出来ました。大学内会員会食会なども実施したそうです。建設系科会が創立され、小櫻忠夫氏が会長に就任されました。OBによる講演会が、各科会ごとに開かれたり、学生の就職に関して企業合同説明会を行いました。震災の被災学生支援のための義援金呼び掛けを行いました。また学生センターで発行される工学部卒業生や研究科修了生への各種証明書の申し込み代行を一祐会が行っていることも報告されました。
支出は945万円、新入生会費等の収入で賄えない311万7千円ほどを基金会計から繰り入れたとのこと。一祐会維持会費支出の中に「会員データベースシステム保守費」という項目があり、支出実績101,220円となっています。

議案2.平成23年度事業計画(案)と平成23年度予算(案)

この議事は大揉めにもめました。特に常任理事の一人から、常任理事会で反対したのにそのまま案が提案されているので、改めて総会で主張を述べる、として3ページの無記名メモが会場内に配られ、@現在66百万円の預金があるとされているが、実質的には3千万円だと考えるべきであって、学生数減少による今後の会費減収を考えると、年々固定的に発生する赤字の解決や、義援金・奨学金などへの拠出については、3千万円をベースに考えるべきだA工学部卒業生や研究科修了生への各種証明書の申し込み代行を一祐会が行っていることには様々な問題点があり、反対である、という主張がなされました。出席者から、「常任理事会の議論を総会で蒸し返すな」という意見も出て、揉めにもめましたが、常任理事会で適切に再検討せよ、というような形で承認されました。

議案3.平成23年度役員の選任(案)→一祐会のホームページ

副会長は昨年に続き当科会から小野寺瑞穂氏(電気S29)です。顧問は当科会から岡田整八氏(電気S18)、太田原功氏(電気S30)です。
本部常任理事は当科会から、千葉則茂氏(気S50)、恒川佳隆氏(気S55)、佐藤 信氏(子S57)、大坊真洋氏(電情H11)です。谷口 宏氏(子S45)は福祉システムとして出ています。

議案4.会則の改正について(案)

一祐会が工学部の同窓会だという表現にすることのみ、異議無く承認

議案5.基金の活用について(案)

「被災学生への奨学金」という提案は、実は義援金である、とか、その支出方法や金額は「常任理事会で検討する」という提案を「一任する」に変えてくれ、とかで揉めました。1千万円ぐらい被災学生にあげろ、とか、全学で500名以上被災学生が居て、うち250名余が工学部学生だ、ということで、一律10万円だとしても2500万円になる、などという質疑です。
「奨学金貸与」というのは、近年授業料を納められなくて退学する学生が出てきていることで、基金を活用して支援し、卒業後返してもらう案などです。結論は、「検討不足なので、WGを作って、更に検討する」こととなりました。基金WG3名のうちの一人は大坊真洋氏(電情H11)です。
この質疑の中で分かったのは、昔の学生と今の学生の環境の違いです。学費が大幅に上がっていること、親からの仕送り額が減っていること、アルバイト先も不足している、すなわち支出が増えて収入が減っているのが今の学生を取り巻く環境とのことです。そんな中で、親がリストラなどで仕送りが絶えれば、学生は退学せざるを得ない、というのが実情とのことです。

議案6.その他

澤藤より、「福祉システム工学科出身学生は、どの科会にも属していないことについてはどうするのか?」と質問しました。柏葉会長から、電気電子情報科会に編入も考えて良いという応援演説がありましたが、結局事務局は現状のまま、という意思表明でした。逆に言えば、福祉システム工学科出身の東京支部管区卒業生には積極的に行事案内して行かなければ可哀そうだ、ということです。