岩手大学工学部電気電子情報科会東京支部

H20科会総会

電気電子情報科会 平成20年度総会ならびに懇親会

柏葉新会長就任!

平成20年度の電気電子情報科会総会は下記の通り開催されました。

後列左より 院生 院生 今野幸洋 久保田賢二 高橋健一 及川二千朗 佐藤 匡 立花龍一 長田洋
(S53気26) (S42気15) (S54情1) (S38気11) (S40気13) (S61情8) (S62気35)
中列左より 柏葉 智 木村彰男 田山典男 歳弘 健 細川哲男 小野寺瑞穂 杉本 務 井上隆志 柳橋好子
(S60情7) (H3情13) (S41気14) (S33気6) (S24専8) (S29気2) (S33気6) (S40気13) (S45子1)
 前列左より 鳥谷部達雄 千葉則茂 太田原 功 佐々木喜八郎 柏葉安兵衛 相馬重信 岡 英夫 澤藤隆一
(S56情3) S50気23) S30気3) (S28気1) (S38気11) S23専7) S48子院4) (S47気20)
印は学科長ご来賓  印は叙勲祝賀会員

当日朝、岩手県南部、宮城県、秋田県境を震源とする大地震があり、新幹線が停止して、東京支部、仙台支部から参加予定の方たちが出席できず、ご覧のように寂しい総会になりました。この日は胸に赤いリボンを付けている相馬重信氏(昭和23年卒専門7回)、太田原功氏(昭和30年卒電気3回)の叙勲をお祝いいたしました。

日 時  平成20年6月14日(土)
 盛岡支部総会   午後2時30分〜3時00分 
 科会総会  午後3時00分〜4時00分
 講演会等  午後4時00分〜5時00分
 懇親会  午後5時00分〜7時00分
 場 所   いわて国保会館
 盛岡市大沢川原3−7−30
 TEL 019−623−4321
議 題  1.平成19年度事業報告・決算報告承認
 2.平成20年度事業計画・予算案審議
 3.平成20年度役員選出
 4.規約の改定について
 講演会  演 題 講 師
 方言なんだりかんだり 〜昔話を語る〜 小野寺 瑞穂 氏(電気29年卒)
 懇親会  いわて国保会館 会費5,000円

ページTopへ ☆☆☆ 総会の詳細 ☆☆☆
議事進行 議長:井上隆志氏(理事S40気13)
   書記:木村彰男氏(理事・事務局H3情13)

事業報告
1. 会誌「きたかみ」の発行
 54号…5,400部発行 編集委員:柳橋好子、長田 洋、木村彰男
2. 正会員歓迎会開催 平成20年3月10日(月)岩手大学生協中央食堂38人(新入会員20名)
3. 草刈賞の選考 第5回
 電気電子工学科:   八木一平
 情報システム工学科:村上智哉、阿部めぐみ

規約の改定
現行 改定後
会則16条 幹事は各卒業年次の正会員からの推薦により
1名ないし2名を
委嘱する
正会員の中から理事会で推薦し会長が委嘱する
会則18条 会計担当理事は本会の会計を 事務局担当理事は本会の
幹事は各卒業年次の正会員を取りまとめ、親睦
と連絡の任
にあたる。
幹事は会員相互の親睦と連絡の任に積極的にあたる。

ページTopへ 平成20年度役員
役職名 氏 名 卒業(卒回) 役職名 氏名 卒業(卒回)
会  長 柏葉 安兵衛 S38(気11) 東京支部
副会長 南幅 留男 S45(子 1)  幹  事 柴田 隆昭 S37(気10)
副会長 千葉 則茂 S50(気23)  幹  事 飛世 政和 S44(気17)
副会長 鳥谷部 達雄 S56(情 3)  幹  事 山田  均 S47(気20)
理  事 小野寺 瑞穂 S29(気2)  幹  事 小林 秀雄 S47(子 3)
理  事 歳弘 健 S33(気6)  幹  事 在家  宏 S52(子 8)
理  事 井上 隆志 S40(気13)  幹  事 佐川 徳光 S52(子 8)
理  事 田山 典男 S41(気14)  幹  事 山内 利明 S55(気28)
理  事 立花 龍一 S61(情 8)  幹  事 菊地 紀幸 S61(子 17)
理事・事務局 柳橋 好子 S45(子1)  幹  事 狩野 利之 S61(子 17)
理事・事務局 長田  洋 S62(気35)  幹  事 加瀬 貞二 H4(子23)
理事・事務局 木村 彰男 H3(情13) 盛岡支部
理事・盛岡支部長 籏福  寛 S38(気11)  幹  事 宮手 敏雄 S44(気17)
理事・東京支部長 澤藤 隆一 S47(気20)  幹  事 菊池 政四 S47(気20)
理事・仙台支部長 齋藤  健 S38(気11)  幹  事 岡  英夫 S48(子院4)
会計監査 及川 二千朗 S38(気11)  幹  事 杉村 洋一 S49(子5)
会計監査 久保田 賢二 S42(気15)  幹  事 池内  達 S50(子6)
顧  問 佐藤  淳  幹  事 佐藤  信 S57(子13)
顧  問 志田 純 一  幹  事 佐藤 文昭 S59(子15)
顧  問 佐々木 經夫  幹  事 泉澤  栄 S60(子16)
相談役(元会長) 阿部 源祐 S16(専1)  幹  事 高橋 康浩 S62(気35)
相談役(元会長) 佐藤 源美 S17(専2)  幹  事 佐々木 正嗣 S62(子18)
相談役(元会長) 高木 三郎 S17(専2) 仙台支部
相談役(元会長) 岡田 整八 S18(専3)  幹  事 小原 四郎 S37(気10)
相談役(元会長) 小沢 甚一郎 S18(専3)  幹  事 板澤 正登 S47(子 3)
相談役(元会長) 阿部 長一 S19(専4)  幹  事 田代 良二 S55(気28)
相談役(元会長) 細川 哲男 S24(専8)  幹  事 佐藤 雄一郎 H3(気39)
相談役(元会長) 太田原 功 S30(気3)  幹  事 柏葉 安宏 H9(電電2)
相談役(元会長) 佐々木 喜八郎 S28(気1)  

ページTopへ ☆☆☆ 講演会 ☆☆☆
方言なんだりかんだり 〜昔話を語る〜 : 小野寺 瑞穂 氏(電気29年卒)

 私は昭和25年に入学して29年3月に卒業しました。25名入学(内5名は教養課程のみ)、半数の10名は同じ高校出身でした。本日叙勲のお祝いをした、高校時代からの友人、太田原功先生も同期入学でしたが、ご病気のため卒業は1年ずれました。1年先輩の前会長佐々木喜八郎氏はクラスメートの気持ちをつかむのがうまく、大学祭の演劇公演では、クラス全員が一致協力するという有様で、常にリーダー的存在でした。演劇に、テニスに、ダンス、フィギュアスケート(国体選手)と、大変な人気者、私は演劇で佐々木さんの指導を頂き、放送に関わるきっかけも佐々木さんの紹介によるものでした。
 大学一年冬から、NHK盛岡放送劇団員となり、ラジオドラマの出演が仕事でしたが、当時はすべて生放送で12年間600回続いた番組では、学校は休んでも放送は休めない等いろいろのエピソードがありましたが、割愛しましょう。盛岡放送劇団は優秀で「全国お国めぐり」という番組で、三年連続、全国優勝を果たしました。フリーとなってからIBCに出演、ドキュメンタリー「私だって話せる」のナレーションで昭和42年度全国民放連金賞受賞。IBC初!全国優勝をもたらしました。ほかNHK東京制作FM番組「北の祭」で文部大臣賞を戴く等、思い出に残る作品が多数あります。昭和50年NHK盛岡で「とっておきの話」という時間に昔話を語るようになり、それがハシリとなり、昭和58年から南部煎餅の組合が「民話の出前実行委員会」を結成、各地へ赴いて民話を語るようになりました。なんといっても、思い出に残るのは平成4年に電気科会50周年の記念式典で司会をやらせていただき『電気科会よ永遠に』という記念ビデオテープのナレーションをつとめたことでしょう。退職後も声優の仕事を続け、岩手めんこいTVの番組にレギュラー出演。同局制作「銀幕人生55年」で全国準優勝と、いまだに頑張ってます。「きじも鳴かずば撃たれまいに」という言葉がありますが、理事会席上で、今年の講演は技術畑のお話でなく文化的視点で・・・、なんていったばかりに自分にお鉢が回ってきました(苦笑)。
 民話とは庶民の間で生まれ、庶民によって語り継がれた話で口承文芸のことです。民間説話の略語と考えられます。民話には大きく分けて、次の三つのものが含まれます。@昔話…こどもに聞かせる話で、「昔むが〜しあるところに・・・・」と始まる。話は、時は昔、場所はあるところで、具体的には不詳です。途中は「・・・だどさ」「だったど」と又聞きだと断りながら話が続け、終末は「どんどはれ」で終わります。一定の叙述形式を持ち、文学的で、夢を持たせながらも、子供に対して物事が良い事か悪い事か、ずるい事をしてもばちがあたる、一生懸命働けばやがて自分に返ってくることなど、いわば人生訓の話になっています。お話の経過は、「・・・んだったどさ」、「だったど」、又聞き、人聞きを断り、責任回避するのも特徴です(笑)。終わりの言葉は、旧南部藩地域では、「どんどはれ」とか「どっとはれ」と言うなど一定の形式を持っています。旧伊達藩地域では「一期栄えた」から変化した「いちごさかえた」や、「えんつこまんまんとさげえだど」とか言う。横手や、秋田県境に近い、湯田、沢内地域では、秋田の結末句と同じ「とっぴんぱらりのぷ〜」と言う。きのこの産地である岩泉町では「それべえり」のほかに、お年寄りは「そればっかりきのこ汁」とも云ったということです。語り手がそういうと、聞き手は「結構まっこうきのこ汁」と合いの手を入れる。語り手と聞き手の掛け合いで話は盛り上がります。土地柄とはいえ面白いですね。A伝説…叙述形式はないが、主人公、場所が明確、具体的事物について語られる伝説は、青年を対象に語り、処世訓を与えるものです。B世間話…うわさ話の三つが民話であります。
 岩手県央から県南では遠野をはじめ各地で「ざしきぼっこ」の話が聞かれますが、県北では「ざしきわらし」と呼ばれています。岩手県二戸市の金田一温泉に「緑風荘」という旅館があり、この旅館のある部屋は今年の予約は一杯で2009年度分は、2008年3月から受け付けだとか。全国的に有名な「ぼっこのへや」は全国の人々が訪れます。実はここ、緑風荘にはあるモノが棲(す)んでいるという噂が・・・。そう、“座敷ワラシ”の住む部屋なのです。劇団四季では八戸の三浦哲郎原作の『ユタと不思議な仲間たち』という全国公演が好評で、昨晩は盛岡公演でしたが、いじめられっこのユタを助けようと座敷わらしが活躍します。座敷わらしは5〜6歳で、男の子もいれば女の子もいます(10〜12歳くらいという説もあります、と、例として遠野物語の一部を語られましたが、省略しました)。旧家に住み、宿る家に運をもたらす精霊であり、いる間は裕福ですが、いなくなると落ちぶれると言われています。
 さて本日は民話のひとつも話さなければ皆さん満足されないと思うのでひとつ話をさせてもらいます。本日はみちのく岩手の初夏の風物詩として知られるチャグチャグ馬コの日であります。昔から6月15日と決まっておりましたが、平成13年から電気電子情報科会総会に集まる会員のために(?)毎年6月第2土曜日に開催する事に変わりました(笑)。滝沢村の駒形(蒼前)神社を着飾った馬に子供を乗せて朝出発し、夕顔瀬橋、盛岡駅、開運橋を経由して、大通り〜県庁〜中津川で休息をとり、15キロの道のりを、約4時間かけて盛岡八幡宮がゴールです。盛岡八幡宮で祈願します。
 むが〜すむがす、盛岡に鍛冶屋長者ど呼ばれる大きな長者さまがあったど。昔は鍛冶屋だったど。よくたがりな長者は、みんなさ、稼げ、稼げっで牛馬は勿論、雇い人をはだらがせで、自分ばっかり儲けでだずおゃ。あるとき、アオ(蒼)と言う名前の見事な馬っこ手に入れで、ろくすっぽ食わへねでこき使ったら、すっかり痩せ衰えてしまったど。旧暦5月の節句の日の事だ。この日ばりは仕事を休んで、働く馬にも感謝すねばならねのに、ケチの節句働きと言われながらも休ませず働がせだずおん。そしたら、いきなりアオが手綱切って逃げだどさ。見だら背中に白い髭の爺様がのはてるけど。「どごの爺様だ!ドロボウ!」と言って追い掛けだども、アオは脚が速ぐで峠の向こうに見えなくなっでしまったど。岩手山の麓の方まで村人が見に行っだら、鬼越峠でアオは泡を吹いて倒れで、もう息が無かっだど。爺様の姿も見えね、さでは爺様は馬の神様で、アオを助けに来たんでながんべが?「むじぇえごどした」と言って村人達は手厚く葬り、その上に祠を建てたずおゃ。それがら毎年節句のどぎにこの神社をお参りし、馬に感謝してきれいに着飾らせで盛岡までちゃんぐちゃんぐと行進するようになったんだど。これがちゃんぐちゃんぐ馬この由来なのす。どんどはれ。
 蒼前神社とチャグチャグ馬コにまつわる昔話でした。宮澤賢治の歌を朗読し、お終いといたします。
夜明げには
まだ間あるのに
下のはし
ちゃんがちゃがうまこ見さ出はた人
下のはし
ちゃがちゃがうまこ見さ出はた
みんなのながさ
おどともまざり
というものがあります(大正6年5月・・・二首省略)。時間がまいりました。ご清聴有難うございました。

最後の部分について註:澤藤隆一  中津川にかかる「下の橋」のたもとに下の橋教会があります。その右側に宮澤賢治の「ちゃんがちゃがうまこ」の歌碑があります。弟の清六と一緒に賢治は一時期下の橋のたもとに下宿していました。地元有志の手によって建てられた歌碑には4首の歌が刻まれています。それを小野寺さんが紹介したものです。
チャグチャグ馬コは盛岡市東京事務所から送られてきたパンフレットを当ホームページにも載せてあります→クリック
チャグチャグというのは馬に懸けた鈴の音で、その清みきった音を出す鈴は特別なもののようです。
賢治の頃は大鈴で、ちゃんがちゃんが とか じゃらじゃら と聞こえたようです。今の音は本当に涼やかできれいな音です。
ただ街路に馬糞が転がるのでクサイということはあります。すぐ掃除しても残るニオイ、年に一度、ヨロシイのではないですか?
座敷わらしの緑風荘のホームページ→クリック


ページTopへ ☆☆ 総会・懇親会の模様 ☆☆☆
佐々木前会長は
退任の挨拶
岡英夫教授・電気電子
工学科長の来賓祝辞
井上隆志氏が総会
議長で議事進行
柳橋好子理事・事務局が
活動報告や議案内容説明
及川二千朗氏の
会計監査報告
柏葉安兵衛新会長
の就任挨拶


千葉則茂情報システム工学科長は
来賓祝辞で数字を挙げて訴えた
司会・進行は長田 洋理事・事務局
木村彰男氏共々いつもご苦労様です
乾杯の音頭は細川哲男相談役(S24専8)
恒例の阿部源祐相談役は地震で来れず


 
   柏葉安兵衛新会長は抱負を語る   相馬重信氏(S23専7)、太田原功氏(S30気3)に受勲祝い花束を贈呈

相馬重信氏に続き、御礼の挨拶を述べられる太田原功氏
 
地震で参加者が減り広い会場の割りにユトリが・・・
 
ステージ上の幕には澤藤東京支部長持参のPCと液晶プロジェクタで東京支部のホームページを紹介する
 
もちろんホームページ紹介では太田原功先生瑞宝中綬章受勲祝賀会もご案内
 
話が弾みます。実は話に夢中でいつも料理がタップリ余ります。モッタイナイ
 
(左)澤藤東京支部長と同期の菊地政四幹事(S47子3)  (右)柳橋さんにご苦労様と太田原相談役
  
歳弘健氏(S33気6)と立花龍一氏(S61情8)の理事就任挨拶 司会は鳥谷部達雄(S56情3)副会長

やれやれご苦労様と岡学科長、理事・事務局の木村彰男氏(H3情13)、長田洋氏(S62気35)、縁の下の力持ち
 

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