《支部だより》 | ![]() |
2012年度東京支部報告 | |
東京支部長 澤藤隆一(昭和47年電気卒) |
2011.3.11の東日本大震災からの復興を急ぐべき2012年でありましたが、世界各国の指導者交替に当りナショナリズムが前面に出て、特に中韓との摩擦が経済面に波及、更にデフレによる円高継続が日本製造業に決定的なダメージを与え、工場がドンドン東南アジアに逃げ出して行きました。特に我々電気電子情報関係にあっては、インフラ関係の重電はともかく、エレクトロニクスや半導体、そしてかつては考えられなかった電力会社までもが厳しい局面に追い込まれています。 岩手大学は津波で壊滅的被害を受けた水産復興のために三陸復興推進本部を設置、『岩手の復興と再生に』オール岩大パワーを、のスローガンのもと、釜石にサテライトを設置し、久慈と宮古にエクステンションセンターを設置して復興推進活動を積極的に行っています。同窓会としても、岩手大学とともに、三陸復興に手を携えて行かなければなりません。きたかみ会では「学び地応援隊」を組織し、岩手大学の「三陸復興推進機構」「地域防災研究センター」「学務部キャリア支援課」と連携して活動しています。更に同窓会連合傘下の各組織でも同様の活動を行っていこうと呼び掛けて行く方針とのことです。 当初多くのボランティアが訪れた三陸沿岸市町村も、その後話題に上ることも少なくなり、忘れられて行くのではないかという危機感が現地から伝えられました。私も在京盛岡広域産業人会長として、そんな沿岸市町村を忘れることなく、現状を知り、そして応援することをテーマとして11月10、11日に現地視察会を企画しました。一祐会の東京各支部会員に呼び掛けた結果、電気電子情報科会東京支部3名、東機会2名、きたかみ会1名、その他会員を含めて30数名のツアーとなり、沿岸各地で現地の方と交流し、買い物をしてお金を落として参りました。 |
現地の声は異口同音に「こうして来て頂けるだけでも有難い」というものでした。山本宮古市長にもお会いし、岩手大学釜石サテライトも訪問して激励しました。宮古市田老、大槌町、陸前高田の惨状には息を呑みました。 |
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釜石や大船渡は復興に向けての息吹を感じ、被災しない地域を多く抱えるところは住民の助け合いによって復興の活力があるが、地域全体が被災したところはどこから手を付けたら良いか、ましてや地盤沈下をどうするかなどで茫然自失という有様でした。参加者は、この眼で見た現状に、画像などからは伝わりきれないモノを実感したとの感想でした。復興には長い年月がかかることを感じ、息の長い支援を心に誓った旅でした。結果はホームページで報告しております。 |