第25回「東京盛岡ふるさと会総会」出席報告
澤藤隆一
2023年度の東京盛岡ふるさと会は、2023年11月25日（土）１１時から、麹町（千代田区二番町2）の東京グリーンパレスB1F宴会場「ふじ」で開催されました。以前は九段下のホテルグランドパレスで開催されていました。1972年の開業以来、その足回りの良さで、プロ野球のドラフト会議開催などで有名であり、東京盛岡ふるさと会に対しても大変良いおもてなしを提供してくださいましたが、コロナ禍もあってか、2021年6月30日をもってホテルの営業を終了しました。そのため、以前も開催したことのある東京グリーンパレスを会場としました。イスラエル大使館の真向かいのため、時節柄デモ警戒のためか、多くの警察車両が停まって、取り付き道路も封鎖する厳戒態勢でした。
◎この会は、在京の盛岡ゆかりの同窓会をベースに会員を募り、年に一回の集まりを持っています。在京白堊会元会長の故・及川昭伍さんが初代会長でした。
◎会長は及川昭伍さんの後、佐瀬くららさん（在京白梅会）、鈴木文彦さん（在京白堊会）、そして現在の笹田
学さん（盛工同窓会東京支部）と引き継いで来ました。在京白堊会は戸田純さんが副会長、三浦千波さんが常任幹事、藤井則夫さんが幹事です。幹事長は山崎慈三さん（盛岡三高同窓会関東支部「関東鵬会」）、事務局長は盛岡市東京事務所副所長の藤村茂克さんです。
◎東京盛岡ふるさと会を構成する同窓会は、在京白堊会（盛岡中学・一高）、白梅同窓会東京支部（盛岡二高）、白百合学園同窓会、盛岡市立高校同窓会、盛商同窓会東京支部、盛工同窓会東京支部、盛岡三高同窓会関東支部「関東鵬会」、志高会（盛岡四高）、東京柏葉会（盛農）、東京石桜同窓会（岩手高校）、そして岩手大学一祐会（東京金属物性科会、きたかみ会、電気電子情報科会東京支部）、岩大人文社会科学部などです。他に、岩手日報社、IBC岩手放送、めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、エフエム岩手、岩手銀行、北日本銀行、東北銀行などの各東京支社(店）長が名を連ねています。
◎出席者は80名強、ふるさと矢巾会や在京雫石町友会、紫波町ふるさと会、葛巻ふるさと会、滝沢ふるさと会、東京宮古同郷会、ふるさと普代会からも来賓が出席されました。他に来賓として南部家第46代当主：南部利文様、階
猛衆議院議員代理：河村匡庸秘書、横沢高徳参議院議員代理：丸山亜里秘書、岩手県東京事務所長代理：伊五澤
敬総務行政部長、盛岡市長代理：中村一郎副市長、盛岡市議会から遠藤政幸議長、田山俊悦議員も出席されました。
◎講演は大志田秀次さん、『ゼロからの挑戦』〜箱根駅伝出場を目指して〜でした。大志田さんは陸上競技界、取り分け駅伝部門では超有名人です。見前中学校〜盛岡工業高校〜中央大学と進み、現役時代の箱根駅伝では、4年時に8区で区間賞を獲得、卒業後は本田技研工業陸上競技部に入部しました。1986年アジア競技大会では、1500ｍに日本代表として出場し金メダルを獲得しました。現役引退後の1991年から2001年までは本田技研工業陸上競技部でコーチを務めるかたわら、1994年から1999年までは、母校・中央大学のコーチも兼任しました。東京国際大学が2011年に駅伝部を創部するとのことで招聘され、その監督に就任しましたが、当時野球では既に有名だったものの、駅伝部は部員ゼロ、グラウンド無し、トレーニング施設無し、寮も無しという無いない尽くしで、まさにゼロからの出発でした。何しろ全く伝統も実績も無いところに学生を募集するところから始めなければならなかったのですが、ナント！創部5年目にあたる2016年の第92回箱根駅伝では、チームを箱根駅伝初出場に導いたのです。これは陸上界のみならず、他のスポーツ界にも大きな衝撃をもたらし、マスコミから大々的に採り上げられて、一躍注目を集めることになりました。その後も、2019年には全日本大学駅伝初出場にして初シード獲得(総合4位)、2020年には第96回箱根駅伝で初シード獲得(総合5位)と、監督としてチームを躍進させました。2022年シーズンをもって監督を勇退し、2023年シーズンよりHonda陸上競技部のエグゼクティブアドバイザーに就任しました。Honda陸上競技部は、2022年の第66回ニューイヤー駅伝で悲願の初優勝を果たすと、2023年の第67回ニューイヤー駅伝でも優勝し、史上7チーム目の連覇を達成しました。そして大志田さんを慕って東京国際大学の選手がHonda陸上競技部に入って来るようになりました。主将の伊藤達彦に続き、新人として丹所
健、そしてあの3年連続箱根駅伝区間賞のイェゴン・ヴィンセントです。大志田秀次さんの話を聞いて、短期間に強いチームを作るのはどうしてできたのか、不可能を可能にするためにはどうするのか、もちろん大学の強力なバックアップがあったわけですが、やはり根本は科学的な指導、指導者と選手の精神的つながり、学問との両立、その根底にある愛、岩手県人の真面目さはこの競技に向いているんだなと思いました。
東京盛岡ふるさと会の会員数は、1,500名強、常時会員募集中です。
盛岡市東京事務所は
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