田原 功 先生瑞宝中綬章受勲祝賀会趣意書  

平成20年7月吉日

各位

太田原 功 先生瑞宝中綬章受勲祝賀会発起人会

太田原 功 先生瑞宝中綬章受勲祝賀会趣意書

謹啓 盛夏の候 皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、私たちが敬愛してやまない岩手大学名誉教授太田原 功 先生には、本年春の叙勲において「瑞宝中綬章」を受章なさいました。先生のお喜びはもとより、同窓生および直接ご指導いただいた私どもにとりましても大きな喜びであります。
 太田原先生は、昭和7年3月1日(1932年)岩手県福岡町(現在二戸市)でお生まれになり、昭和30年3月岩手大学工学部電気工学科をご卒業になりました。直ちに(株)東京機械製作所にお勤めになられましたが体調を崩されたため、昭和32年9月 母校にお戻りになられたところ、故草刈遜先生のご要請を受けてそのまま母校にとどまり、後輩の教育に当たる決心をなさいました。以来平成9年3月に岩手大学を定年退官なさるまでの40年間、そしてご退官後も岩手県関係の要職をお務めになる傍ら「岩手大学電気電子情報科会」会長を、また現在は工学部同窓会「一祐会」の会長をお務めになっておられるなど、今日でも岩手大学に深くかかわりご活躍でございます。
 先生は、旧制盛岡中学・盛岡高等学校(現盛岡一高)在学中から隣接する岩手大学の創立前後のキャンパスを眺め、その後間もなくして岩手大学にご入学されたわけですから、先生はまさに岩手大学の誕生から今日まで岩手大学の歴史とともに歩まれて、今日の大学発展に多大な貢献をなされた方でございます。
 太田原先生の講義や実験指導は、非常に懇切丁寧で大変分かりやすいものでした。先生がどんなにか後輩の指導に工夫をこらし、情熱を注がれたものかと思われます。先生の教えを受けた学生は、電気工学科、電子工学科、情報工学科だけでも3,000名以上にのぼりますが、岩手県立宮古短期大学や八戸高専などでも講義をなさっておりましたので、先生の教えを受けた学生は膨大な数にのぼります。
 一方、太田原先生は昭和30年代の研究費不足そして劣悪な研究環境の中にもかかわらず、伝送機器の研究に力を注がれ、伝送機器の開発で大きな成果をあげられました。伝送機器に用いられている方向性結合器、分波器、減衰器、移相器などの特性を、それまでの集中回路論的方法ではなく分布定数回路論をもとに解析する方法により 伝送機器の広帯域化に成功し、今日の情報社会を支える技術に大きな寄与をなさっております。
 これらのご業績により、昭和47年12月、「直流しゃ断形通信用変成器の分布定数論的研究」で東北大学より工学博士の学位を授与されました。
 先生は、電気学会、電子情報通信学会関連の委員や評議員を長きにわたってお務めになったほか、平成7年には電気関係学会東北支部連合大会の現地実行委員長をお務めになるなど、学会活動でもご活躍なされました。
 太田原先生は教育研究のみならず、大学運営に関しましても大きな足跡を残されました。大学運営の重要な委員会のメンバーあるいは委員長として、特に平成7年4月からご退官までの2年間は学生部長として大変ご活躍されました。学生部長は、入試から卒業までの学生に関するあらゆることの責任者で、学生あっての大学ですから、最も重要でかつ最も多忙な部長ということになります。先生は学生の立場を尊重し、粘り強く他部門と折衝して、入試体制の整備、寮生との信頼関係の構築、留学生対策など枚挙にいとまがないくらいのご功績を残されました。
 先生はご退官前から岩手県関係の各種委員をお務めになっておられましたが、ご退官後も岩手県産業技術短期大学校の初代校長、岩手県工業技術センター所長、岩手県立宮古短期大学部学長、岩手県立大学副学長などをご歴任され、平成19年3月任期満了でご退職になっております。
 太田原先生は、伝送工学のご研究を通して、情報の伝達で最も重要なことは「マッチング」であると申されております。我々が先生とお会いしてお話を伺うときに感じますのは、いろいろの場面において先生がご自身のインピーダンスを変えて我々とマッチングを図り、親身になって相談に乗って下さるということでした。どんな相談にもいやなお顔をなさらずに、非常に大きな包容力を持って接して頂いたという印象を持つ卒業生は非常に多いことと思います。
 このような太田原先生の教育・研究に対する大きなご功績をふり返るとき、今回の瑞宝章の受章はまことにふさわしく、電気系同窓生および先生の教えを受けた者として大きな喜びを感じます。去る6月、盛岡で開催された電気電子情報科会総会の懇親会に太田原先生をお招きして花束を贈呈し参加者一同祝意を表しましたが、あらためてお祝いの席を設けて太田原先生を囲んで親しく懇談したいとの機運が高まり、今般下記の要領でお祝いの会を計画致しました。東京と盛岡の2箇所で開催しますので、皆様には万障お繰り合わせの上、ご都合の良い会場へご参会くださいますようご案内申し上げます。
 時節柄、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。

謹白

1.祝賀会の日時と会場
(1)東京における祝賀会
  日 時:平成20年9月6日(土)、15時00分−17時00分(受付:14時〜)
  会 場:アルカディア市ヶ谷(私学会館)6階「阿蘇の間」
       〒102-0073 東京都千代田区九段北4−2−25 TEL03(3261)9921
       交通手段:JR中央線・東京メトロ有楽町線・南北線・都営地下鉄新宿線
              各「市ヶ谷駅」より徒歩約2分
        URL : http://www.arcadia-jp.org/

  なお、電気電子情報科会東京支部の平成20年度大会が同日同会館で行われます。
  東京支部会員はこちらにもご参加願います。
      平成20年9月6日(土)、14時−14時30分(受付:13時30分〜)
      アルカディア市ヶ谷(私学会館)5階「穂高の西の間」


(2)盛岡における祝賀会
  日 時:平成20年10月4日(土)、17時00分−19時00分(受付:16時〜)
  会 場:ホテルメトロポリタン盛岡 ニューウィング 11階「マーキュリー」
       〒020-0033 盛岡市盛岡駅前北通2−27 TEL019(625)1211
       交通手段:JR盛岡駅より徒歩約3分
        URL : http://www.metro-morioka.co.jp/newwing/

2.参加費並びに記念品代
  参加費: 1万円(記念品代を含む)
    ・祝賀会ご出席の方は、10,000円を同封の払込取扱票を利用して払い込み願います。
     これにより祝賀会への出席通知受付とさせていただきます。
    ・〆切は、8月30日(土)ですが、参加者数把握のため、できるだけお早めに払い込みをお願い申し上げます。

  記念品代のみの場合:2千円
    ・記念品代のみご賛同の方は、2,000円を同封の払込取扱票を利用して払い込み願います。
    ・〆切:8月30日(土)
  なお、記念品選定につきましては、発起人会にご一任下さるようお願い致します。

  払い込み先:電気電子情報科会東京支部の口座を借りて行います。
  ゆうちょ銀行  口座名:岩手大学一祐会電気電子情報科会東京支部
            口座番号:00200-1-81731 (払込取扱票印刷済み)
  払込取扱票の
    ・「通信欄」:参加費か記念品代のみか、Eメールアドレス、卒業年次・学科、ご出席の会場名(東京)(盛岡)を記載願います。
    ・「ご依頼人欄」:ご自身の住所・氏名・連絡先電話番号を記載願います。

 祝賀会の内容につきまして、下記のホームページでご案内しております。
    http://iueeitokyo.web.infoseek.co.jp/
   検索エンジンで"iueeitokyo"や"電気電子情報科会"と入れても出てきます。

 連絡先
   お問合せや出欠の変更等につきましては、下記の事務局までご連絡お願いします。
(1) 東京での祝賀会
    寺井正行 〒226-0016 横浜市緑区霧が丘四丁目2-4-101  FAX 045(921)5492
           E-mail: oiwai0896@gmail.com  (なるべくE-mailにてお願いします)
    飛世政和  〒253-0028 茅ヶ崎市出口町7-84   TEL:0467-83-6702
           E-mail: tobise@jcom.home.ne.jp (なるべくE-mailにてお願いします)
(2)盛岡での祝賀会
  〒020-8551 盛岡市上田 4-3-5 岩手大学工学部
    柏葉安兵衛 E-mail: kasiwaba@iwate-u.ac.jp    TEL: 019-621-6388
    田山 典男  E-mail: tayama@iwate-u.ac.jp TEL&FAX: 019-621-6382
    久保田賢二 E-mail: kkubota@iwate-u.ac.jp TEL&FAX: 019-621-6385
 なお 連絡漏れの失礼があるかと思いますので、お知り合いの方にも ご連絡の上、ご参加いただければ幸いです。

太田原 功先生瑞宝中綬章受勲祝賀会発起人については→こちらをご覧下さい



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